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VOICE

Case
25

移住者の声

北海道 → 設楽町

人を喜ばせたいと3つの事業を展開!
人の温かさを感じられる設楽で地域を盛り上げ、若者へ夢を与え続けたい。

朝日浩之さん

<プロフィール>
北海道釧路市出身。18歳まで夕張で育ち、その後札幌で就職するも不景気のあおりを受けて失業。31歳の時に愛知県へ。5年間、自動車工場で期間工として働いた後、岡崎の運送会社に就職、結婚。奥様が通っていたレザークラフト教室に一緒に通うようになり、自ら幸田にクラフト教室「UGLY」をオープン。また自宅のある設楽でコーヒーの焙煎を、豊川で運送業と、3足のわらじを履き、多忙な日々を送っている。

Q1.設楽への移住のきっかけは?

 もともと北海道から愛知県に来たのは、自動車工場で働くためでした。働く前までは、暗くハードなイメージだったのですが、いざ働いてみるといい仲間にも恵まれてとても楽しかったんです。そろそろ生活拠点となる場所を考えたいと思っていた年齢だったこともあり、愛知県での就職を決めました。
 岡崎の運送会社に就職したため、以前は岡崎に住んでいましたが、静かでゆったりとした田舎で生活したいと思い、2年前に設楽の古民家をお借りして妻と住んでいます。Wi-Fiは入りますが、テレビもラジオも電波が届きません。それでも自分たちのペースで落ち着いた生活ができるのでとても満足しています。とは言え、1時間ほどで町に出られますので、不便さを感じることもないです。

Q2.革雑貨工房をオープンするまでの経緯について教えてください。

 妻がレザークラフト教室で作った腕時計を見せてくれて、いいなあと思ったのがレザークラフトに興味を持ったきっかけです。いつか独立したいと思っていましたので、教室に1年半通いました。
 独立する際、何か他と差別化したいと考えていた時に、「ミニチュアの革雑貨を作ってみたい」と思いました。コンセプトは手縫い専門で教えるクラフト教室。ミニチュアブーツやブローチなど、他にはない小物が作れるとクチコミで評判になりました。
 そんな時、幸田駅前の再開発で新しくオープンした店舗スペースに、入店の打診があり、店舗をオープンしました。メインはクラフト教室で、他にはオーダーで商品も作成しています。その他、名古屋や三重、松本でワークショップを行ったり、マルシェに出店したりと、活動の場を広げています。

Q3.他にも事業を手掛けていらっしゃるそうですね。

 はい、かつて運送会社に勤めていたこともあり、豊川で運送業も立ち上げました。私がこの地方に移住してきて感じたのは、地方には仕事がないという問題が解決できれば、移住したいと思っている人はいるのではと。それならば、若い人が働ける場を作り、住みたい場所に住めるようにしてあげたい。その思いから始めたものです。自然が豊かで静かでゆったりとした生活ができつつ、1時間以内の通勤で仕事もちゃんとある。そんな環境を作りたいと思っています。
 また、かつて住まいのあった岡崎で、コーヒーの焙煎を行っていたのですが、お客様は遠方からでも来ていました。本当においしいコーヒーだったら、田舎に店舗があってもお客様は来てくれるのではと思い、移住先の設楽でも焙煎と販売を行っています。コーヒーも革雑貨と一緒にマルシェで販売しているのですが、設楽は水がとにかくきれいで美味しいので、その水で煎れたコーヒーは美味しいと、お客様からも喜んでもらっています。

Q4.設楽の魅力を教えてください。

 都会での生活よりも、確実に生活水準が上がると思います。そして人とのつながりがあって、人の温かさが感じられます。設楽の住居の前に、小屋を自分で建てていたのですが、近所のおじいちゃんが水平計を貸してくれたり、ついでに手伝ってくれたり、何か困っていると通りがかった人が助けてくれるんです。信じられないですよね。
 そしてコーヒーの移動販売は、地元のおじいちゃんやおばあちゃんが楽しみにしてくれています。とにかく人が親切で、若い人も年配の人も、みんなで一緒に地元を盛り上げよう!という気持ちが伝わってくるのが嬉しいんです。

Q5.今後の夢を聞かせてください。

 今度イタリアでのマルシェに参加することになりました。クラフト教室の生徒たちに、自分たちもいつかはこんなことができるんだ!という夢を持ってもらいたいと思ったからです。自分でイタリアのマルシェを探して、直談判しました。
 たまたまですが、設楽に日本人のご主人を持つ、イタリア人のモザイクアーティストの方が在住で、その方が通訳など橋渡し役になってくれたのが、実現の決め手になったと思います。初めてのことですが、きっと現地でも喜んでもらえるのではないかと思っています。これを機にイタリア語の勉強もして、イタリアでのクラフト教室が持てたら最高ですね。

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※記載内容は取材当時のものです。

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