新城市で暮らすようになったきっかけ
バイクが好きで、国内のみならず、オーストラリアの砂漠も走ったことのあるアクティブな田實健一さん。北海道へツーリングへ行った帰路に立ち寄った新潟県で、中越地震に遭遇。その際に地震で山林が崩壊している様を目の当たりにして、林業というものに関心を持つようになった。思い立ったら行動に移す性格の田實さんは、早速林業に携われる就職先を探し、当時の鳳来町(現在の新城市)の会社に就職。その後、現場で一から林業を学び、現在は自らの会社「合同会社新城キッコリーズ」を立ち上げ事業を行っている。
林業の魅力について
林業の魅力について田實さんはこう語る。「今はまだ丸太が高く売れる時代ではないので、お金儲けではないです(笑)。森林を守ることは川を守るということ。それは下流域のまちや人を守るということなんです。」自らの手で自然環境や人々の暮らしを守っている自負。それが林業を営む理由だ。「Iターンで林業の会社を起業した人はいません。そういうチャレンジができること自体が面白いですよね。」新城に住み始めて14年。スギ、ヒノキを植え、伐採するだけの林業から、自然環境を守り、森の恵みや価値を再認識する「森林業」を目指すという。田實さんの新たなチャレンジが始まっている。