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東三河のキラリ人

花を贈る文化をデザインして 東三河のフラワービジネスを牽引する「花男子」(その一)

Vol.034

花を贈る文化をデザインして 東三河のフラワービジネスを牽引する「花男子」(その一)

  • 芸術文化部門

「花贈る!男アガルッ!」をコンセプトに活動する「花男子」。
ゾロ目が並ぶ記念すべき2011年11月11日午前11時11分11秒、
花を愛する生産者や卸業者、その仲間など若手男子たちが集まって
東三河発「日本一花を作る町は花を贈る町」にするプロジェクトがスタートしました。
 ホテルや船上、観光地、ショッピングモールなど
 どこにでも出没して、男性には花を贈る感動を
 女性には花を贈られる感動を日々届けています。
 今回は、話題沸騰の「花男子」プロジェクトの活動を2回に分けてご紹介。
 はじめに、代表の近藤祐司さんに「花男子」の紹介からしていただきましょうか…!

「花男子」を結成するきっかけを教えてください

 
 東三河の花の生産者や卸、流通に関わる有志が集まって結成されたプロジェクトチーム「花男子」は一昨年の11月11日にスタートしました。
 愛知県は切り花や鉢植えの産出額で全国第一位。中でも東三河は現在でもトップの生産高を誇っています。しかしながら花き生産は全国的には平成10年ごろをピークに減少している現状があります。
 花は嗜好品と言われます。良くも悪くも景気に左右されます。また葬儀やブライダルも簡素化傾向にあり、花業界はしぼんでいく一方です。さらに売れないと生産者も生産を控えるようになり、商品が集まりにくくなる。そうすると、国内の花の流通量が減り、輸入品が流通し始めるという悪循環。しかもコストパフォーマンスの高い海外の花がどんどん市場を席巻しはじめてくる…このままいけば、花業界、そして花で生きてきた地元の産業はだんだん先細りしていくでしょう。
 そんな業界を活性化するために、そして東三河の産業を盛り上げるために「花男子」は結成されました。

どんな活動をしていますか

 
 「花男子」は「男性から大切な女性へ、花を贈る文化を育てていきたい」という思いで活動しています。
 例えば、老人介護施設で行われたイベントでは、音楽に合わせ即興で花束を作り、一人ひとりにプレゼントしました。また豊橋市内のホテルでは、花で彩られたステージでバイオリンの演奏とコラボレーションするイベントを行いました。そこでは、結婚記念日を迎えた夫婦を壇上に呼び、サプライズでご主人が奥様に花を贈る瞬間を演出し、ふたりを見守る会場のお客様から、盛大な拍手が贈られました。
 このようなイベントでのライブパフォーマンスでは、彼女や奥様に花を贈り、その喜びの瞬間に立ち会うことで会場の人たちにも「花を贈ることは、女性にとってとてもうれしいことなんだ」「大切な人が喜ぶ笑顔が見られてうれしい」と体感してもらうことが目的です。
 老人介護施設でイベントを行ったときは、事前の説明があまりされない状態で集められたものですから、最初は多少不機嫌そうな顔をなさっていた方もいたんですけれども、花束を差し出したら、感動で号泣される方や満面の笑みを浮かべる方、感謝の言葉を口にされる方など、みなさん一様に喜んでいただいて、こちらも改めて花の持つスゴイ力を体感させられた次第です。

女性は花が好きですから、とてもうれしいイベントですね

 
 やはり花は自分で買うのもいいんですけれど、女性にとっては「贈られる」ことに意味があるんですね。でもそれは、男性が女性に花を贈らなきゃ始まらない。先ほどの老人介護施設でも「70年生きていて初めて花をもらった」とおっしゃっていました。そんな日本の花文化はおかしいと思うんですよ。亡くなったときにはお花を贈るのに、生きている間にお花を贈らないなんてね。だから、この活動を通じて、花を贈ったり、贈られる喜びを知ってもらいたいと思っています。

日本では花を贈ったり贈られたりする機会自体が少ないようですが

 
 花を贈ったことのある人は、ぼくらがパフォーマンスして感じるところで、だいたい「5人に1人」。実に80%以上の方が花を贈ったことがないというような状況です。
 ですから、「花男子」の活動を通じて、男性が女性に花を贈る喜びを伝え、それが新しい文化として定着するようになれば、バレンタインやホワイトデーに、当たり前のように花を贈るような文化になると思うんです。
 僕たちがこの活動を行ったことでいろんな方からの反響があり、それを体感した生産者も活気づくきっかけとなりました。活動としては始めたばかりですので、まだまだ業界的にも伸びしろがあると感じています。

皆さんのパフォーマンスを見て、花を扱う仕事は素敵だと思いました

 
 僕ら花屋さん…特に生産者や小売店は裏方の仕事です。パフォーマンスを通じて前面に出ていくことで、花に関わる方々のモチベーション向上につなげたいという想いもあります。小売店の人だけがお客さんと繋がっているような印象ですが、そうじゃない。「花男子」の活動には、花を贈る人贈られる人の感動を生産者まで広げて同じように喜びを共有できるところが素晴らしいと感じています。それが花を育てるモチベーションにもなってきますしね。花に関わってきて良かったんだと、そう思える活動にしていけたら本当に素晴らしいと思います。

「花男子」をブランド化して、消費者に対して消費意欲を湧かせるだけでなく、花に関わる方の意識を高めているんですね。ひいては花業界全体の底上げにも貢献していると思いますが

 
 本当にそうなるといいですよね。
 僕は仲卸をやっているので、生産者も市場関係者も小売店にも知り合いがいますが、皆さん共通しておっしゃることは「この先、生き残っていけるのだろうか」ってことばかり。生産者は花だけでは食べていけないので野菜も作っているという方もいらっしゃる状況なんですよ。ものづくりをしっかり考えている生産者の方の中には、「これからどう生きていけばいいか」必死で考えていますし、そうでない方は辞めていかざるを得ない厳しい状況です。この地域は「日本一花を作る町」という魅力があるのに、後継者がいなくては数年後にはそのブランドも価値をなくします。その意味でも、一刻も早く花業界を盛り上げていかなくてはという思いがありました。
「花男子」は、プロデュースやパフォーマンスを通じて、生産者も消費者も花で繋がれる東三河発、日本発のブランドとして、これからもがんばります!


 近藤さんの熱のこもったお話に、イベントでもないのに、誰かに花を贈りたくなりました(笑)。
 そう、このように「花男子」の活動は、ただ単に花を売るためにするイベントではなく、
 ひとの心を揺さぶる「感動」を大切にしています。
 それこそが「花男子」が受け入れられる大きな要因でもあるのでしょう。そして、想いを同じくする仲間がいるということ。
 「花男子」の活動が多くの仲間とともに、もっともっと輪を広げていくことを期待します!



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花男子プロジェクト ホームページ
http://hanadanshi.com/

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