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東三河のキラリ人

「心も体も自由になる」やりたいことやるフリーキャンプ   風の自然学校 武田芳男さん 渡辺久美さん

Vol.036

「心も体も自由になる」やりたいことやるフリーキャンプ  風の自然学校 武田芳男さん 渡辺久美さん

  • その他

 豊橋市総合動植物園の獣医師を務めた経験をお持ちで、現在は風の自然学校の代表として活躍されている武田芳男さん。

豊かな自然を通して、子どもから大人まで楽しめる活動を主催されています。
 中でも、東三河の魅力満載のフリーキャンプに子ども達は夢中です!
「心も体も自由に」という信念のもと始まった風の自然教室は今年で7年目。
新たに女性スタッフの渡辺久美さんを加え、日々進化しています。

 今回は、子ども達から「よっしぃ(武田さん)」「べべ(渡辺さん)」と呼ばれとっても慕われているお二人の素顔と誰もが自由になれるキャンプの秘密を探ります。

風の自然学校をはじめたきっかけを教えてください。

  
【武田】 動物園で、動物や自然のことを来園者の方に伝えることをしてきていたので、市役所での異動で動植物公園を離れたのを機に早期退職しました。日本環境フォーラムの自然学校指導者養成講座に参加し、環境教育を学びはじめて、自分の心の中で、大好きな自然と人との橋渡しをしたいという気持ちが強くなりました。講座の実地研修の中などで実際に子ども達と触れ合い、子ども達に自然のことを伝えたいと強く思うようになりました。風の自然学校を始めたのはそれがきっかけです。

 しかし一般的なキャンプ、時間の規則があったり、ルールがあったり…今日は鳥の名前を10覚えよう!など、目的を達成するようなキャンプは私には合いませんでした。そのようなセミナーに参加して、自分がやらされているように思うこともあったからです。子どもたちがどんなに楽しい顔をして観察したり工作していても、それが終わると、「自由時間はいつから?」と聞いてきたりして、あれはその子にとっての自由ではなかったんだなって感じたのです。

 そんな時、フリーキャンプに出会いました。フリーキャンプとは、「自由にやりたいことをやるキャンプ」です。時間や規則で子ども達を縛らず、キャンプの内容は、基本的に子ども達のやりたいことに任せます。私はフリーキャンプの「自由に」という言葉にとても魅力を感じました。子ども達が、ゆっくりとした時間の流れと広大な自然に触れながら「心の自由」を感じることを大切にして活動しています。

 子どもも大人も成長していく力を自分の中にもっています。それを信じて、やりたいことをしていく中で自ら育っていくものだと思っています。自由にやりたいことができるようにすることは、それを見守ることだと考えています。

子どもと接するときに大切にされていることってありますか。

  
【武田】 自分の心にも相手にも、素直であってほしいと思っています。自分の言っていることと、考えていることが同じであってほしい。人の顔色を伺って、子どもが空気を読まされてしまうようなことは、したくありません。そこはキャンプでも気をつけています。

 相手を主体に考え、相手の気持ちに共感する、ということを大切にしています。相手を理解しようとするのではなく、相手に共感する。理解することは難しいと思いますが、共感は誰にだってできます。ありのままの相手を受け入れること、相手を変えようとしないこと、それが共感の第一歩だと思います。

「相手に共感する」という事と「相手を理解する」という事は具体的にどう違うのでしょうか。

  
【武田】 理解は、自分を主体に考えることです。逆に共感は、相手を主体に考えることです。

 例を挙げて説明すると簡単です。例えば、友人がある人を好きだということが分かった。ここで、「どうして好きになったの?」と聞くのが理解です。「そっか、とても好きなんだね」と思うことが共感です。「あの人のどこが好きなの?なんで好きなの?」と聞くのは、理由を知って、自分が納得したいからなんです。それは自分のための理解であって共感的な理解とは違うと思います。

 自分ではなく、相手を主体にして考えることを僕たちはパーソンセンタードと言います。直訳は“相手を中心に”という意味です。相手の感情をそのまま受け入れ、接することが共感的な理解です。キャンプ内では、共感的な理解をすることを大切にしています。

子どもを対象にしたキャンプをメインにされる一方で「母子でアウトドア」など、乳幼児のお母さんに焦点を当てた活動もされているようですが。

  
【武田】 お母さんの気持ちは、小さい子どもに伝染しますからね~。やっぱり子どもだけでなく、お母さんにも自由になってもらいたいなあという気持ちが私の中にあります。子育てをしているお母さん達は、家事や人付き合いなどで、なかなか自分の時間がとれないのではないでしょうか。

 お母さんが参加するイベントでは、「お母さんタイム」と言ってお母さん達だけの時間をできるだけとるようにしています。“お母さん”ではなく“人としての自分”を取り戻す時間になってくれたらいいなあと思います。

渡辺さんは、今年の5月から専属スタッフとして活動されているそうですね。実際に専属スタッフとして風の自然学校で働く中でどんな事を感じますか。

  
【渡辺】 よっしぃとはある勉強会で知り合いました。風の自然学校の話を聞き、実際に自分も参加してみて「あぁ、居心地がいいなあ」と感じました。居心地がいいと感じたのは、よっしぃの考えや意見に共感できる部分が多かったからだと思います。たとえば、環境教育を前面に押し出しているわけじゃないところ。私自身が、「自然が大事だ」と教え込むのではなく、自然に包まれて気持ちよく過ごす時間をつくれば、自然環境を大切に思う気持ちが自然と育まれていくものだと思っているので、子どもたちがやりたいことを自由にできるように、子どもたちの気持ちを大切にするよっしぃの在り方に、とても共感できました。

 風の自然学校、おもしろいですよ。キャンプに来てくれた子ども達が大人になって楽しかったなあって振り返ることのできる思い出に自分が立ち会えること、それが私にとっての幸せでもあります。あとはやっぱり子ども達の自発性が発揮されているときにうれしくなります。やらされているわけでもないのに、何かに打ち込んでいたり、できないことにも諦めずに取り組んでいたり、工夫を重ねたりしている姿に、いつも感動しています。

 以前、東京にいたときに子ども会が実施するキャンプにボランティアスタッフとして行ったことがあるのですが、集団でのキャンプだったこともあり、ルールで縛って時間で縛ってということの繰り返しでした。だから怒りたくないのに怒らないといけない場面もあって、それが、自分の中でストレスになっていました。でも、よっしぃのキャンプはルールがないからルールから外れる子がいないんです。だから、怒る場面もなくなりました。風の自然学校は、私が、自分らしくいられる場所でもあります。

渡辺さんが入って、さらにパワフルになった風の自然学校の今後の目標を教えてください。

  
【武田】 継続して、キャンプを続けていきたいですね。子ども達の中には、大きくなるにつれて、塾や習い事などをはじめ、自由な時間がどんどん減っていってしまう子が多いです。自分たち主催者側も、子ども達の成長や、継続して子ども達を見られないのは、どこか歯がゆい気持ちです。今後は、小さい子どもに焦点を当て、共に成長していけたらなと思います。

 また、キャンプの種類も増やして生きたいと思っています。母子だけでなく家族キャンプをしたり、子どもだけで行うものを考えたり…。私の性分上、毎年同じキャンプというのはどうにも合わないので、毎年少しずつは変化させていきたいと思っています。



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 自然大好き!というのが見た目からも分かる武田芳男さんと渡辺久美さん。真っ黒に日焼けした肌や、すべてを包み込むような優しい笑顔が印象的でした。「自然を通して人の心を自由に」というお二人の信念に触れ、私もキャンプに参加してみたい!という気持ちになりました。

 インタビューは武田さんと渡辺さんの考え方に思わず共感してしまう、そんな素敵な時間になりました。


 風の自然学校ではフリーキャンプのお手伝いしてくれるボランティアを募集しています。興味がある方は風の自然学校までお問い合わせ下さい。

風の自然学校ホームページhttp://blog.canpan.info/kaze-nature/

取材日:平成25年9月3日
取材者:愛知教育大学 岩瀬 明子

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